19歳、大学在学中にABCマートでアルバイトをし、売上で日本一の販売員になった成田直人さん。 その後、若干22歳にして、PCデポでは7ヶ月で個人売上1億円を達成、圧倒的な営業実績を残しました。その実績をもとに23歳で独立。小売サービス(飲食業)を中心としたコンサルティング会社「Family Smile(現社名:ジャパンブルーコンサルティング株式会社)」を立ち上げました。 今回、より仕事に集中できる空間をと、鎌倉の自宅内に構える同社オフィスを改装。 2019年12月、完成してほどない新オフィスを訪ね、今回の改装への経緯や想いなどのお話を、成田さんに伺ってきました。 — 今回、なぜオフィスを改装しようと思われたのですか? 山翠舎の事務所(東京支社)に仕事で伺ったときに、「なんだこの居心地のいい空間は」と思いまして。 待っている時間にパソコンをいじってたんですけど、けっこう手が動くし、なんだかすごく落ち着いて、気持ちが良かったんですね。それで、「こういう空間、うちでもできませんか?」みたいになって。それが最初のきっかけでしたね。 あとちょうどその前々日に、パタゴニアの元日本支社長の辻井さんとご飯を食べたんですけど、そのときに環境問題とかSDGsの話をしてたんですね。そのタイミングで山翠舎の山上さんと会って。 ただの金儲けじゃない意義があることをされてる、こういう会社はこれから伸びるなと思ったし、「古木をもっと広めたい」と僕も思ったんですよ。 それなら最初に、僕自身が自分の事務所を山翠舎さんに改装してもらうべきだとも思ったんです。
— 今回内装を変えられてこだわったポイントは? ぶっちゃけていいですか? こだわったところ、ないんですよ、僕は。 (山翠舎デザイナーの)小林さんに、「どういうイメージの事務所を作りたいですか?」みたいに訊かれて、 「ただ僕がゾーンに入れる職場空気にしたい」と。 書く仕事が圧倒的に多いんで、その書くということのクオリティさえ上がればいいと。50分集中して10分休憩して。それを繰り返すんですけど、「その50分に1秒でも早くゾーンに入りたい、そういう部屋にしてください」っていう。こだわりっていうよりは目的だけがあったという。 こういうことって、どう喋っても掴みにくいと思うんです。なので僕としては「お任せします」っていう気持ちで。 小林さんが思う「僕がゾーンに入るというコンセプトのもとでできるかぎりのこと」をしていただければ、「それでできあがった場所で僕はゾーンに入るので大丈夫です」っていう話はしました。 — 面白いですね。まさに、そういう投げ方だったんですね? でしたね。 なので、この空間には小林さんがこだわっているポイントはいっぱいあると思います。「これを入れたいです」「ここはこれを入れましょう」「床とか天井とかはこの色の方がいいです」って。 で、僕は言われた通り「はい」「はい」「はい」しか言ってない(笑)。僕からこうしてほしいっていうのは言ってないんです。 — 成田さんは作る人に対し、すべてを信頼して任せる方ですか? そうです。口は挟まないです。 だって僕が言うより、絶対にプロの判断のほうが正しいじゃないですか。 僕の場合、「誰が」なんですよ。「誰に依頼するか」「誰と一緒に仕事をするか」がもっとも重要で、そこまでのジャッジは僕は厳しいです。 初めて小林さんとお会いした時に、この人は裏切らない、いい仕事する方だと思ったんです。 逆に、そこに違和感が1ミリでもある場合は、どんなにディスカウントされても絶対やらないです。そこは僕のポリシーです。
— 実際にこの新しい空間で仕事されてみて、どんな印象を持たれてますか? 書き始めたらノルんですけど、ノルまでの時間、だらだらしている時間がもったいなくて。 今までそれがけっこう長かったのが、めっちゃ解消されました。 まだ新しくして数日なので、それでっていうのもあると思うんですけど、ここから一ヶ月、一年と仕事して、それでもこの状況が継続できたらすごいと思います。 たぶんこれ、僕の勘違いなんですけど、部屋が静かなんですよ。 というか、静かに感じる。 研ぎ澄まされるというか、いい意味で張り詰めた感じがあって。 前はいろいろ視界に入るものが気になってなんですけど、ナチュラルな空間になったからかあまりストレスを感じない、それが気づいたことですね。この部屋に入るのが楽しみになりました。 — 特に気に入ってる部分はありますか? 古木の柱ですね。ほんと、圧倒的ですね。 あと、扉とテーブル。この3つはすごいなあと、 実際こうして空間にいると、ほんとそう感じます。 — 今日はありがとうございました。